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いるだけ。

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いるだけ。(公演イメージ)

あらまし

 長年戦ってきた心臓病を遠因とする突然死を遂げた大里昆一郎(高田裕司)の主治医は、
死亡診断書を作成し、それを受けて遺族は役所に死亡届を提出した。
 しかし。昆一郎はケロリと家族のもとへ戻ってくる。
死後すぐに、遺体を遺言状指定の病院に移したのだが、それは検死や臓器移植の手続きが目的ではなかった。
命のあり方に関する危険な思想を日々育む戸田峰医師(ししほんじ)により
医療法を超えた措置が執られ、無認可の人工心筋により、昆一郎は息を吹き返した。
 喪主である長男の洋太(妹尾青洸)と次男の知秀(宮川賢)は
慌てて葬儀屋に電話をし平謝り。電話口で相手にこう叫ばれた。
「葬式をキャンセルするお客様は初めてです」
 死亡届受理の撤回など前例がないことを理由に、役所がこの問題の結論を出せずにいるまま、
かくして戸籍法上、死者でありながら普通に生活する男が誕生した。

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