1997年9月 ニュー銀山閣に泊まるのだけはにて上演
構成演出■宮川賢
出演■宮川賢、金田智行、武田義晴、河野景子、ビーグル大塚、いど、九里美保、他
これは、本年度から新ルールとして加わった手役で、公式戦では、創始者の島さんしか和了した人がいません。
一見地味に見えて、「笑ってはにかむ顔・泣いて悔しがる顔・口笛で誤魔化す顔」全部、サラリーマンが駆け込み乗車に失敗した時に見せる定番の表情ですね。
別名「満員のエレベーターおならブートリオ」「英語が喋れないのに外人に道を聞かれたヤツトリオ」「恋人と一緒の時に犬のウンコ踏んじゃったヤツトリオ」とも云われています。
何しろ人は、「バツが悪い時」というのは、この三種類のどれかのリアクションなのでしょうか。
つまり、このゲームは、上部にどれだけ汎用性のあるアイランドを並べられるかが勝負となります。
相手に(下の)どれを指定されるか判らない為、勘と経験則がモノを云う知的ゲームであると言えるでしょう。
■役は他に、鼻血、口紅など赤が入ったアイランドを3枚集める「レッド・スリー」や、「見ざる云わざる聞かざる」を集めた「マンキー・スリー」などがあります。
では、最後に、実戦に置き換えて勝負どころを詳しくご説明しておきましょう。
■例えば、上部に「笑顔」「笑顔」「口笛」を並べ、下に「笑顔」「泣き顔」「○○○(何か)」を並べた状態で勝負したとします。
相手の(下の中からの)指定が「笑顔」であれば、「スマイル・スリー」が完成、「泣き顔」を指定されたら「トリオ・ザ・駆け込み乗車」が完成します。
その変わり、その二つ以外の「○○○(何か)」を指定されたら「ブタ」となってしまうワケです。
■トリオ・ザ・コマーシャルのように「その役以外では使い道がないアイランド(コーヒーと口紅)」を二枚上に残すということは、
かなりの博打的勝負ということになりますが、下の三枚を全て残りのトリオ・ザ・コマーシャルに必要なアイランド(この場合は「焼きそば」)を並べれば、
相手が「右・中・左」のどれを指定しても「トリオ・ザ・コマーシャル」が完成することとなります。